ピルの選び方

低用量ピルはジェネリックを活用して継続しよう

低用量ピルは継続して服用しなければならない薬ですが、継続にはコストがかかるので、なんとか安く手に入れる方法はないかと考えている人も多いのではないでしょうか。

そこでご紹介したいのがジェネリック医薬品です。ジェネリックは、先発医薬品と変わらない効果で、先発医薬品よりも安く販売されています。

今回はジェネリック医薬品のメリットや、ピルのジェネリックをいくつかご紹介していきます。

そもそもジェネリックとは?

ジェネリックは、ただしくは「ジェネリック医薬品」もしくは「後発医薬品」とよびます。

ジェネリックには、先発医薬品(ジェネリックのもととなった薬)と同じ有効成分が同じ量だけ含まれています。

また、有効成分以外にも、用法・用量や効能・効果については先発医薬品と同じにしなければならないと法律で定められています。

一方、薬の形や色、味、有効成分以外の添加物の成分については、効果や安全性に影響がない範囲で飲みやすいように改良されたものもあります。

ジェネリックのメリットとデメリット

気になるジェネリックのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

■安い■
ジェネリックは特許の切れたお薬をもとに作られているので、先発医薬品よりも開発にかかるコストが低いです。そのため、新薬の約2~5割で購入することができます。

■飲みやすい■
ジェネリックは大きさや形は変えることができます。そこで、今までは大きかったり、粉薬だったりして飲みづらかったものを、小さくしたり、錠剤に変えたりして発売されています。味や香りが改良されているジェネリックもあります。

デメリット

薬を服用する側にとって、「デメリットはない」と言われています。

「先発医薬品よりも効き目が悪い」とか「先発医薬品の劣化版だから副作用が出る」といった声が出回っていますが、この意見は間違いです。

有効成分は同じ量だけ含まれているので、効き目と副作用にほとんど変わりはありません。そのことを証明するために、発売される前にいくつかの実験が行われています。

ただ、ジェネリックは先発医薬品とは違う製法で作られたり、コーティング剤や添加物が違っていたりするため、薬が溶け出す速度や有効成分の安定性に影響を与える場合もありますが、あまり差はないと言われています。

低用量ピルのジェネリックにはどんなものがある?

ではここで、低用量ピルの中でも人気の高いトリキュラー、マーベロン、ヤーズのジェネリックをいくつかご紹介いたします。

トリキュラーのジェネリック

バイエル薬品株式会社が販売しているトリキュラーは第2世代3相性の低用量ピルです。トリキュラーにもジェネリックがあります。

  • ラベルフィーユ:富士製薬工業

マーベロンのジェネリック

MSD株式会社が販売しているマーベロンは、第3世代1相性の低用量ピルです。マーベロンにもジェネリックがあります。

  • ファボワール:富士製薬工業
  • フェミロン:Organon社
  • ジュリアナ:German Remedies社

ヤーズのジェネリック

トリキュラーと同じくバイエル薬品株式会社が販売しているヤーズは、第4世代1相性の超低用量ピルです。

  • ドロスペラ:Laboratorios Leon Farma S.A.

なお、ヤーズのジェネリックとしてヤスミンが紹介されているサイトが多く見られます。ヤスミンはヤーズと同じ第4世代ですが、ヤーズよりも有効成分の含有量が多く、低用量ピルに分類されます。有効成分の配合量や用法・用量が違うためジェネリックとは言えません。

まとめ

先発医薬品とジェネリックでは価格の差が大きいです。低用量ピルは毎日服用する薬なので、ぜひジェネリックを取り入れたいところですね。

日本ではまだ販売されていないジェネリックでも、個人輸入代行サイトを利用すれば海外の薬を手に入れることができます。ジェネリックを活用して、継続して低用量ピルを服用していきましょう。